VTuberの立ち絵を作るとき、サイズや解像度の選び方で迷うことは多いです。用途や表示環境によって最適なピクセル数や余白が変わるため、目的に合わせて決めると制作や配信がスムーズになります。ここでは用途別に分かりやすく、よくあるソフトごとの設定や扱い方までまとめます。
vtuberの立ち絵のサイズで迷わない選び方
立ち絵サイズは用途と表示方法で決まります。まず何に使うかを明確にすると不要な手間を減らせます。配信画面に置くのか、動画素材にするのか、サムネ用に拡大・トリミングするのかで理想のキャンバスが変わります。
配信なら視聴者の画面サイズや配信ソフトのレイアウトを想定し、顔周りが見切れないように安全余白を確保します。動画素材として全身を動かす場合は動き分の余白も考慮します。サムネ用やSNS用はトリミングや縮小に強い高解像度で作ると汎用性が高くなります。
立ち絵を複数用途で使うなら、まず大きめのマスターを作り、用途に応じて書き出す運用が合理的です。マスターは作業しやすい解像度とレイヤー構成にしておくと編集やモデリング(Live2D等)での互換性も保てます。
表にしてポイントを整理すると見やすくなります。
- 用途:配信/動画/サムネ/SNS
- 推奨:配信は中解像度、動画は高解像度、サムネはさらに大きめ
- 余白:顔・手・動き分を考慮して確保
まずは用途をはっきりさせる
立ち絵を使う場面をはっきりさせると、制作時間の節約と表示トラブルの回避につながります。配信で画面端に置く場合、視聴者がどのデバイスで見るかを想定してサイズを決めます。デスクトップとスマホでは表示領域が大きく違うため、重要な情報は中央寄せや余白確保で対応します。
動画素材として利用するなら、編集時に拡大やトリミングを行う可能性を考慮して高解像度で作るのがおすすめです。サムネやSNSに使う場合は、トリミング後でも重要な顔や表情が潰れないように余白を残しておきます。
用途ごとに異なる要求を最初に書き出しておくと設定ミスが減ります。例えば、配信用は動きのある表情差分を多めに用意し、動画用は全身ポーズやアクション用のパーツ分けを優先します。用途別にフォルダやファイル名のルールを作っておくと、後で書き出す際に迷わずに済みます。
配信と動画で求められる画質の差
配信はリアルタイム性が重視されるため、ファイルサイズと負荷を考えて中解像度が好まれる傾向にあります。配信ソフトや配信環境によっては高解像度の透過PNGを多数読み込むと遅延を招くことがあるため、最適化が必要です。
動画はエンコード後の画質保持が重要になります。編集で拡大やカメラワークを予定している場合は、元の立ち絵を高解像度で用意しておくと、書き出し後の劣化を抑えられます。特に細部の線や細かい装飾は縮小時に潰れやすいため、余裕を持ったピクセル数が有効です。
配信と動画で同じ立ち絵を使うなら、大きめのマスターを作り、配信用は最適化した別ファイルを用意する運用が便利です。配信では透過のアルファチャンネルや軽めのフレーム数を優先し、動画では最大限のディテールを確保します。
全身とバストアップで変わる基準
全身立ち絵はキャンバス高さが必要になるため、バストアップに比べて解像度とファイルサイズが大きくなります。全身を動かす予定がある場合は、足元や手の動き分の余白も加味してキャンバスを設定します。視聴者に動きの伝わるサイズが必要です。
バストアップは顔の表情が重要になるため、顔周りの解像度を高めに設定すると見栄えが良くなります。トリミングやズームに強くするために、目や口まわりのディテールは太めの線や濃いコントラストで描いておくと縮小時に潰れにくくなります。
両者を併用する場合は、全身マスターを作ってからバストアップ用にトリミング・再調整する流れが効率的です。パーツ分けをしておけば、同一デザインで異なる構図を用意しやすくなります。
最低限のピクセル数と安全余白
最低限のピクセル数は用途次第ですが、配信での顔アップなら最低でも縦800〜1200px程度を目安にすると視認性が保てます。全身立ち絵は縦2000px前後を基準にすることが多く、動きを出すならさらに余裕を持たせます。
安全余白は重要ですが、余白を多く取りすぎると無駄なファイルサイズになります。顔や手など重要部分はキャンバス中央よりやや内側に配置し、各辺に最低でも30〜100pxの余白を残すと、トリミングやUI被りに対応しやすくなります。
立ち絵を複数の画面サイズで使う場合は、顔の中心点を決めておき、そこを基準に余白を調整するとトリミング管理が楽になります。あらかじめ余白ルールを決めておくことで配信中の被りなども防げます。
SNSとサムネでの使い分け方
SNSやサムネは表示サイズや比率が不定なので、重要部分が切れないよう複数の書き出しを用意すると安心です。正方形、縦長、横長の3種類を基準にしておくと多くのプラットフォームに対応できます。
サムネは縮小表示で目立たせる必要があるため、コントラストを強めにし、細かいディテールを減らして視認性を上げます。テキストやアイコンと組み合わせることを考え、左右どちらか空間を残しておくと加工がしやすくなります。
SNS投稿はプレビューでの見え方を確認してからアップする習慣をつけると、思わぬ切れや圧縮による劣化を防げます。必要に応じてプラットフォーム別に最適化したファイルを用意しましょう。
基本となるキャンバス設定と解像度の考え方
キャンバス設定は用途とソフトの仕様に合わせて決めます。まずは最終出力の比率と想定表示サイズを決め、それに合わせたピクセル数で作業を開始します。作業中は拡大縮小を行うことを想定してレイヤーやパーツを整理しておくと効率が良くなります。
作業用は高解像度で、書き出し用に複数サイズを用意するのが一般的です。解像度を上げると線の滑らかさや塗りの品質が向上しますが、ファイル容量と処理負荷が増える点に注意してください。ソフトによって扱える最大レイヤー数やサイズ制限があるため、事前に確認しておくとトラブルを防げます。
色設定やカラープロファイルも重要です。最終的にどの媒体で表示するかを考慮して、RGBで作業するのが一般的ですが、印刷を想定する場合はCMYK変換の確認をしておきます。作業中に定期的なバックアップを取る習慣もおすすめです。
画面比率とピクセルの関係
画面比率は出力先の表示比に合わせて選びます。例えば動画なら16:9、配信用の小窓は4:3や1:1などがよく使われます。比率に合わせてキャンバスを設定しておくとトリミングやレイアウト調整が楽になります。
ピクセル数は比率を維持しながら希望の大きさに合わせて決めます。縦横のピクセルを必要十分に確保することで、縮小や拡大での劣化を抑えられます。比率優先で作った後に、必要に応じて周囲に余白を足すと用途変更にも対応しやすくなります。
複数比率で使う場合はマスターを大きめに作成し、そこから各比率に切り出す運用が便利です。比率ごとに重要なポイントが切れないよう、ガイドラインを用意しておくと安心です。
よく使われるキャンバスサイズ例
よく使われる例として、配信用は縦1200×横800px程度、動画用全身は縦2000〜3000px、サムネは1280×720pxや1920×1080pxが一般的です。バストアップ用は縦1000〜1500px程度を目安にすると扱いやすいことが多いです。
これらはあくまで目安ですが、制作時の基準として決めておくとファイル管理が楽になります。用途ごとにプリセットを作っておくと新しい立ち絵作成がスムーズになります。ソフトの性能やPCスペックに合わせて無理のないサイズを選ぶことも重要です。
解像度とdpiの違い
解像度(ピクセル数)は画面上での表示品質に直結します。dpiは印刷時のドット密度を示す指標で、モニター表示ではあまり影響しません。画面向け作業ではピクセル数を優先して考えてください。
印刷を想定する場合はdpiを300程度に設定することが一般的ですが、webや配信用なら72〜150dpiの表記で問題ないことが多いです。ソフトによってはdpiを設定しても最終的にはピクセル数が重要になるため、ピクセル基準でのサイズ管理をおすすめします。
線の太さと解像度の合わせ方
線の太さは解像度に合わせて調整すると、縮小時に潰れにくくなります。高解像度で細い線を使うとディテールは出ますが、縮小した際に視認性が下がることがあります。逆に線を太めにしておくと小さい表示でもはっきり見えます。
作業時はレイヤーやフォルダで線画と塗りを分け、必要に応じて異なる解像度での確認を行うと安心です。縮小プレビューでのチェックを習慣づけると、配信やサムネでの見え方を予測しやすくなります。
カラーと保存形式の選び方
カラーは基本的にRGBで作業し、最終出力に合わせて保存形式を選びます。透過が必要な場合はPNG(透過PNG)を使い、グラデーションや写真要素が多い場合は画質を落とさないためにPNGや高品質JPEGを検討します。
配信やLive2D用にはアルファ付きのPNGが便利ですが、ファイルサイズが大きくなる点に注意してください。容量を抑えるにはWebPや適切なJPEG圧縮を検討しますが、互換性を考えて主要ソフトやプラットフォームでの対応状況を確認しておくと安心です。
Live2Dや制作ソフト別のおすすめ設定
使用するソフトによって扱える最大サイズや推奨設定が異なります。Live2Dはパーツ分けを前提にしたキャンバスや透過PNGを扱うため、パーツごとに余白と重なりのルールを決めておくと動作が安定します。クリスタやPhotoshopなどのレイヤー対応ソフトは、編集しやすい解像度で作業してから最終調整を行うと効率が上がります。
制作フローに合わせてファイル命名やレイヤー構成のテンプレートを作ると管理が楽になります。環境によっては処理負荷で作業が遅くなることがあるため、作業用と書き出し用でファイルを使い分ける運用をおすすめします。
Live2D用のキャンバスサイズ目安
Live2D用はパーツ分けとトランスフォームを考えて余裕のあるキャンバスサイズを選びます。顔アップであれば縦1500×横1500px前後、全身の場合は縦2500px以上を目安にすると細部の調整がしやすくなります。
パーツごとに余白を取ること、アルファ付きPNGのサイズが大きくなりすぎないように分割して扱うことが重要です。モデリング段階での動きや変形を想定して、パーツの重なり部分に余裕を持たせると破綻が少なくなります。
クリスタでのサイズ設定ポイント
クリスタはキャンバスプリセットを活用すると作業開始がスムーズです。複数の解像度プリセットを作っておくことで、バストアップや全身、サムネ用の切り替えが簡単になります。ラスターレイヤーとベクターレイヤーを適材適所で使い分けると修正が楽になります。
線画はベクターレイヤーで描いておくとサイズ変更や線幅調整がやりやすいです。PSD互換やレイヤー統合の管理にも注意し、出力前に不要なレイヤーを整理しておくと書き出しミスを防げます。
アイビスペイントでの作業目安
アイビスペイントはスマホやタブレットで気軽に作業できる利点がありますが、高解像度では動作が重くなることがあります。バストアップやSNS用の立ち絵なら縦1000〜2000px程度を目安にすると扱いやすいです。
レイヤー管理やパーツ分けを工夫して、必要な箇所だけ高解像度で作る工夫をすると効率的です。書き出し時にPNGの透過やJPEGの品質設定を確認して容量と画質を両立させてください。
Photoshopでの保存と書き出し注意
Photoshopは色管理や書き出し機能が強力なので、高品質なマスター作成に適しています。作業はRGBで行い、保存はPSDでレイヤーを残しておくと後から修正しやすくなります。
書き出しでは用途に応じた形式を選びます。透過が必要ならPNG、写真やグラデが多い場合は高品質JPEG、互換性を重視するならWebPも検討します。書き出し時にカラープロファイル埋め込みや圧縮率を確認してからアップロードすると表示差を減らせます。
用途別のサイズとファイルの扱い方
用途別に最適なサイズやファイル管理を決めると運用が楽になります。配信、動画、サムネ、SNSそれぞれに合わせた書き出しプリセットを用意しておくことで、毎回設定をやり直す手間を省けます。
ファイル名やフォルダ構成にルールを作っておくと、複数バージョンの管理がしやすくなります。用途に応じた最終書き出しを自動化するスクリプトやバッチ処理を用意しておくと効率がさらに上がります。
配信ソフトで見やすい立ち絵サイズ
配信ソフトでは視聴者の画面を想定して立ち絵の位置とサイズを決めます。OBS等ではソースごとにサイズ調整ができるため、透過PNGを読み込んだあとに画面内で最適な表示サイズに整える運用が一般的です。
配信中の負荷を下げるため、透過PNGの解像度を必要以上に上げないこと、差分ファイルを読み込みすぎないことを意識してください。顔の切れやUI被りを防ぐための余白は必ず確保しておきます。
動画編集で使いやすい解像度と余白
動画編集では最終出力の解像度に合わせて立ち絵を配置します。編集でズームやパンを行う場合は、元画像を十分に大きくしておくと拡大時の劣化を防げます。重要な顔位置を基準に安全余白を設定しておくと編集時に便利です。
編集ソフトに読み込んだ後でのトリミングや合成を考え、アルファ付きの高画質PNGを用意しておくと合成がスムーズになります。書き出し時のエンコード設定で再度画質を確認してください。
サムネ用に劣化を防ぐリサイズのコツ
サムネは縮小表示での視認性が重要です。元の立ち絵はかなり大きめで作り、縮小時に見やすいように線を太めにし、コントラストを強めにしておきます。縮小後に文字やアイコンを加えるスペースを確保するための余白も考慮します。
リサイズ時は単純な縮小よりもシャープネスやアンシャープマスクを少し調整すると視認性が上がります。JPEGで保存する際は圧縮率を低めにして、エッジが潰れないよう注意してください。
容量を抑える圧縮と形式の選び方
容量を抑えると配信負荷や読み込み速度が改善します。透過が必要な素材はPNGが一般的ですが、分割して扱う、必要に応じてWebPを検討するなどの方法があります。JPEGは写真向けですが、イラストでも高品質設定なら容量対画質のバランスが良くなります。
複数の書き出し形式を比較して、プラットフォームごとの表示差や互換性を確認しておくと安心です。圧縮前のバックアップを必ず残し、劣化した場合に差し戻せるようにしておきましょう。
すぐに使えるチェックリスト
- 用途を明確にしてマスターサイズを決める
- 顔中心の安全余白を確保する(30〜100px目安)
- 配信用は中解像度、動画用は高解像度で作る
- Live2D用はパーツごとに余白と透過PNGで準備する
- 書き出しは用途別に複数用意(正方形・縦長・横長)
- 保存はPSD/原本を残し、書き出しはPNG/JPEG/WebPを使い分ける
- 縮小プレビューで見え方を確認してから公開する
このチェックリストを基にファイル命名とフォルダ管理を決めておくと、後からの差し替えや用途変更にも対応しやすくなります。
