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顔はどこから描くと迷わず描ける?輪郭・目・アタリの順で始めるコツ

顔の描き始めで迷うことは多いですよね。まずは全体の流れを決めてから細部に進むと、バランスよく描けます。ここではどの部分から描くと描きやすいか、道具や時間配分も含めて、順を追って扱います。ちょっとしたコツを覚えれば、描き始めの不安が減りますよ。

目次

顔はどこから描くと迷わず描ける

顔全体のイメージをつかむためには、描き始めに何を優先するかを決めておくと安心です。輪郭や中心線、目の位置など、どれを先に取るかでその後の作業が変わります。ここでは代表的な三つのアプローチを紹介し、それぞれの利点を比べます。自分の描きやすい順序を試してみてください。

輪郭を先に描く理由

輪郭から描き始めると、顔の大きさや頭部の角度がすぐにつかめます。大まかな外形を先に取ることで、目・鼻・口の配置に迷いが少なくなります。特に複雑な髪型や帽子などがある場合は外形がガイドになってくれます。

輪郭は軽い線で一度描いて、全体のバランスを確認してください。描き直しやすいように強く描きすぎないのがポイントです。後でパーツを入れていく段階で、輪郭を微調整して仕上げに向かいましょう。

輪郭優先は、人物全体のプロポーションを把握したいときや、複数人を同じキャンバスに配置する場合に特に向いています。全体像を把握すると作業がスムーズになります。

目から描くメリット

目を先に描く方法は、キャラクターの印象を早く決めたいときに便利です。目の位置と形が決まれば、顔の表情や視線、雰囲気がはっきりしてきます。表情重視のイラストやキャラクターデザインに向いている手順です。

目を描いたらそこから左右のバランスを取り、中心線や輪郭をあてていく流れにします。目が決まると鼻や口の高さが決めやすく、細かい表情の調整も行いやすくなります。目の描写に時間をかけても全体の印象が見えるため、完成図のイメージが固まりやすいのも利点です。

アタリで全体のバランスを決める

アタリ(ガイドライン)を先に引く方法は、全体バランスを正確に取りたいときに役立ちます。頭の楕円、中心線、目や鼻、口の位置を軽い線で示しておくと、後で修正する手間が減ります。特に複雑な角度やポーズのときに重宝します。

アタリを使うと、左右対称やパーツ同士の距離感が把握しやすくなります。描き進めながらアタリを補正し、最後に線を整えていきましょう。最初に細かく描きすぎないことで柔軟に変更できます。

正面是中心線と目の高さを先に決める

正面向きの顔は左右対称が重要なので、中心線と目の高さを先に決めると安心です。中心線がしっかりしていると、顔全体のバランスを取りやすくなります。目の高さを基準にして他のパーツを配置しましょう。

中心線と目の高さを取ったら、左右の目の間隔や鼻・口の位置を合わせていきます。対称を保つために、一度に両側を交互に描くと歪みが減ります。整った下地があると表情付けもしやすくなります。

描き始めの道具と時間配分

描き始めには鉛筆やシャープ、薄めのペン、消しゴムを用意すると便利です。まず薄い線でアタリを取り、徐々に濃くして仕上げる流れが一般的です。デジタルならレイヤー分けや不透明度を使って同じ進め方ができます。

時間配分は、まず5〜10分でアタリと主なパーツ配置、続いて15〜30分で細部の描き込み、最後に10〜20分で仕上げに充てると良いでしょう。短時間でラフに描く練習も取り入れて、手の感覚を鍛えるのが効果的です。

輪郭から描く基本の流れ

輪郭を基点に描くときは、外形→中心線→パーツという順に進めると混乱が少ないです。ここでは各段階での注意点や線の強さについて触れます。段階を分けることで修正がしやすくなります。

頭の外形を軽くスケッチする

最初に頭全体の形を軽く描きます。楕円や卵形を意識して、大まかな輪郭を取ってください。あまり細かいディテールに入らず、まずは頭の大きさと角度を決めるのが目的です。

ラインは薄めに描いて、後で消せるようにしておくと安心です。頭の傾きや顎の位置をこの段階で決めておくと、後でパーツの高さや角度が合わせやすくなります。必要ならいくつか角度を試してラフを重ねてください。

中心線で向きを決める

顔の向きは中心線で決めます。正面なら真ん中に線を引き、斜めなら中心線を傾けて奥行きを表現します。中心線は目鼻口の配置の基準となるので、慎重に引いてください。

中心線に沿って目の高さや鼻の位置を測り、左右のずれを少しずつ修正していきます。中心線がしっかりしていると、描き進めるときに迷いが少なくなります。

目の位置と間隔の決め方

目の高さは頭の縦方向を3等分した中間付近が目安になります。目同士の間隔は一般的に目1つ分程度を目安に取り、中心線を基準に左右のバランスを整えます。

まずは目の輪郭を軽く描き、左右を何度も比べながら微調整してください。瞳の位置や視線を決めると表情が出やすくなります。目のサイズや角度でキャラクター性が大きく変わるので注意して描き分けましょう。

鼻と口を高さで揃える

鼻は目の下端から顎の上部にかけての中間あたりに配置することが多いです。口は鼻の下、顎に向けての位置関係を見ながら高さを決めてください。鼻と口の高さ関係をそろえると顔全体の安定感が出ます。

ラインを一度に描き切らず、軽いスケッチで位置を確認しながら描くと自然な比率になります。鼻先や唇のボリュームは顔の印象に直結するので、全体を見ながら調整してください。

髪や耳で輪郭を整える

髪や耳は輪郭を引き締める役割があります。耳の位置は目と鼻の間が目安で、髪の生え際は額のラインを意識して描いていきます。髪は塊としてとらえ、流れを意識すると描きやすくなります。

耳や髪を描き込むことで顔の形や角度がよりはっきりします。重心や光源を考えて髪の影や耳の陰影を入れると立体感が増します。

パーツ別にどこから描くと描きやすいか

パーツごとに得意な描き始めがあり、それを使い分けることで効率よく描けます。顔全体の印象を左右する目や口は特に順序を考えると良いでしょう。ここでは各パーツごとのコツを紹介します。

目は左右のバランスを先に整える

目は顔の印象を決める重要なパーツです。まずは左右の位置と大きさを合わせることに集中してください。片方ずつ詳細に描き込むのではなく、最初は両方を同時に軽く描いてバランスを取ると良いです。

瞳の位置で視線が決まるので、中心線との関係を意識しましょう。表情を出したい場合はまぶたや眉の角度を揃えて調整してください。

鼻は顔の中心線で位置を決める

鼻は顔の深さやプロポーションを支える要素です。中心線に沿って鼻の位置を決めると、左右のずれが減ります。鼻の形はシンプルな線と影で示すと描きやすいです。

高さや長さは目と口の位置関係を見ながら微調整します。鼻筋や鼻先の形はキャラクター性に直結するので、柔らかく描き分けると良いでしょう。

口は鼻との距離で高さを調整する

口は鼻との縦の距離で高さが決まります。口元の形や開き具合で表情が変わるため、最初に小さな線で位置を確認してから形を整えます。唇の厚さや口角の角度でキャラクターの雰囲気を作れます。

発声や表情のニュアンスを出したい場合は、口周りの筋肉の流れを意識して線を入れていきましょう。

眉は目の上で表情を作る

眉は目と呼応して表情を作るパーツです。目の上に沿って角度や太さを決め、顔全体の感情を表現します。眉の形で優しさや厳しさ、驚きなどを表現できるので慎重に調整してください。

目との距離や角度を変えるだけで印象が大きく変わるため、ラフで何パターンか試すのがおすすめです。

耳は目と鼻の高さで位置を合わせる

耳は目と鼻の範囲内に収まることが多いので、その高さを目安に配置します。耳の形や角度は頭の向きに合わせて調整しましょう。耳を描くことで首元や髪とのつながりが自然になります。

耳の細部は後回しにして、まずは大きさと位置を合わせることを優先してください。

髪は生え際で頭の形を示す

髪は頭の形を補強する重要な要素です。生え際や髪の塊を意識して描くと、頭部全体の立体感が出ます。髪の流れや重なりを簡単な線で描いてから細部を加えていくと描きやすいです。

ボリュームと重心を意識して髪を乗せると、顔とのバランスが良くなります。光の当たり方を考えて影を入れるとさらに立体感が増します。

角度や表情で描き始めを変えるコツ

角度や表情によって、どこから描き始めるかを変えると効率が上がります。正面と斜め、横顔では取るべきポイントが異なるので、場面ごとの優先順位を意識しましょう。ここでは代表的な角度ごとの重点を解説します。

正面は左右対称を意識する

正面顔は対称性が肝心なので、中心線と左右のバランスを重視して描きます。目や鼻、口の高さを揃え、左右を交互に描いてずれを防ぎます。最初にアタリをしっかり取ると安定します。

左右対称を確認しながら少しずつ描き進めると、不自然さが出にくくなります。最後に細部を整えて完成に近づけてください。

斜めは顔の奥行きを先に取る

斜め向きでは、顔の奥行きやパースを意識することが大切です。中心線を傾けて顔の奥行きを示し、遠い側のパーツは若干小さく見せると自然になります。目や鼻の位置を遠近感に合わせて調整しましょう。

輪郭の歪みや顎のラインを意識することで、斜めの角度が生きてきます。まず大まかな奥行き感を掴むことを優先してください。

横顔は顎と鼻の輪郭で決める

横顔は顎先と鼻先の輪郭が印象を左右します。輪郭線で顎と鼻の位置関係をはっきりさせると、顔全体のシルエットが決まります。口元の奥行きも同時に取ると立体感が出ます。

耳や生え際の位置もしっかり取ると、横顔の完成度が上がります。最初に輪郭を強調してから内部のパーツを入れると描きやすいです。

見下ろしや見上げは頭の傾きを取る

見下ろしや見上げの角度では、頭の傾きと首の接続を意識してください。中心線の曲がりや顔のパースが強く出るため、最初に傾きを決めると他のパーツが合わせやすくなります。目や鼻の位置はパースに応じて変化します。

遠近感を出すために、近い側のパーツを大きめに、遠い側を小さめに描くと自然です。傾きの把握がポイントになります。

笑顔は口から表情の流れを作る

笑顔では口の形が表情の核になります。口元のカーブと頬の動きを先に決めると、目や眉の表情が合わせやすくなります。口の開き具合で歯や舌の見え方も変わるので注意してください。

口を決めたあとは頬のラインや目元のしわ、眉の角度を調整して全体の表情を固めていきます。笑顔は顔全体の筋肉の流れを意識すると自然になります。

怒りや驚きは目の形で印象を変える

強い感情を表現したいときは目元の形から入ると効果的です。怒りなら眉と目の角度、驚きならまぶたの開き具合を先に決めてください。目の表情が決まると他のパーツの調整がしやすくなります。

目の変化に合わせて眉や口の形を変えていくと、感情表現が統一されます。まずは目でトーンを決めてから全体を整えましょう。

描き始めを覚えれば顔が描きやすくなる

描き始めの手順をいくつか覚えておくと、状況に応じて使い分けられるようになります。輪郭重視、目重視、アタリ重視のどれが自分に合うか試してみてください。コツは一度に完璧を目指さず、段階を踏んで仕上げることです。

どの順序でも共通して大切なのは、大きな形を先に取り、細部を後から調整することです。描き始めに迷ったら、まずは薄い線でラフを描き、全体のバランスを確認してから進めてみましょう。少しずつ慣れてくると、短時間でも安定した顔が描けるようになります。

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この記事を書いた人

VTuberって、思ったより気軽で、だけど想像以上に奥が深い。このブログでは、はじめの一歩を踏み出すための情報を、やさしく・楽しく届けています。機材や撮影・配信の話も、ゆるっと紹介しているので、気楽に読んでみてくださいね。

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