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アマチュアに頼むイラスト相場はこれが目安!用途別・追加料金までわかる

イラストを外注するとき、アマチュアへ頼むかプロへ頼むかで迷いますよね。ここではアマチュアに依頼する際の相場感や料金の決め方、注意点を丁寧にまとめます。具体例や見積もりに入れる項目も示すので、支払いや交渉の参考にしてください。

目次

イラスト相場とアマチュアに頼むならこの料金が目安

アマチュアに依頼する場合、クオリティや作業環境で幅が出ます。予算に合わせつつ、納得できる成果物を得るための目安を紹介します。相場を理解しておくと無理のない交渉ができます。

よく見られる料金帯のレンジ

アマチュアの料金帯は非常に幅広く、数百円から数万円まで見かけます。低価格帯は練習中や趣味の延長で受けるケースが多く、手早く済ませたい軽い依頼に向いています。反対に数千円〜数万円の中価格帯は経験があり、納期ややり取りもしっかりする人が多いです。

仕事として継続的に受けたい人や、商用利用に耐えうる品質を求める場合は中価格帯以上を想定した方が安心です。最初に参考作品を確認して、色味や線の太さなど自分のイメージに近い人を選ぶのが失敗を減らすコツになります。

SNSアイコンはこのくらい

SNSアイコンは最も依頼が多いジャンルの一つで、料金は簡単な塗りなら500〜3,000円程度のことが多いです。線画のみや単色塗り、顔アップのみといったシンプルな内容なら低めに設定されます。

細かい髪の描写や光の表現、背景透過や小物の有無でプラス料金になることが多いので、先にどこまで含まれるかを確認してください。商用利用や二次配布を考えている場合は、その旨を伝えて追加料金が発生するか確認しましょう。

バストアップと全身での差

バストアップは構図が限定される分、全身に比べて手間が少なく、料金は低めになります。アマチュア相場ではバストアップが1,000〜8,000円程度の幅で、ポージングや衣装の複雑さで上下します。

全身になるとプロポーション調整や服の描写、細部の塗りに時間がかかるため、料金はバストアップの1.5倍〜2.5倍程度になることが多いです。動きのあるポーズや装飾が多い衣装はさらに加算されると考えてください。

背景ありなしで増える料金

背景の有無で作業時間が大きく変わるため、料金差は明確です。透過か単色背景なら料金はほとんど増えない場合がありますが、簡単な風景や柄が入ると数千円の加算が一般的です。

複雑な遠景や透視のある背景、手描きの質感を求める場合はさらに高額になります。背景を外注する場合もあるので、その場合は背景担当とキャラ担当の分を合算する必要が出てきます。

キャラ数や小物で上がる金額

キャラクターが増えるごとに作業量が直線的に増えるため、1キャラの料金に対して追加キャラごとに一定割合で加算する形が多いです。小物や持ち物、アクセサリーも細かいものは別料金になることがあります。

人数や小物の多さによって見積もりが大きく変わるので、最初からキャラ数や持ち物を明確に伝えましょう。集合イラストは一人分の単価より安く見積もるケースもありますが、調整が必要になる点は押さえておいてください。

急ぎや追加修正での加算目安

納期を短縮すると追加料金が発生するのが一般的で、急ぎ料金は30〜100%増しになることがあります。特に24時間以内や数日以内の超短納期は高額になりやすいです。

修正については無料での対応回数を決めることが普通で、超過分は1回あたり数百円〜数千円で設定される場合が多いです。納期や修正回数は見積もり段階で明確にしておくと後のトラブルを避けられます。

アマチュアが自分の料金を決めるコツ

自分のスキルや時間に見合った料金設定は大事です。作業時間の見積もり方や加算ルールを決めておくと、納得できる収入につながります。ここでは算出の考え方を中心に説明します。

作業時間から时給を逆算する

まずは1枚にかかる実際の作業時間を計ってみましょう。ラフ、線画、着色、仕上げをそれぞれ分けて記録すると正確になります。自分が欲しい時給を参考に、時間×時給で一枚の最低ラインを出します。

経験が浅い段階では時給を低めに設定しがちですが、必要経費やソフト代、取引手数料も加味して決めると良いです。時間が短くても品質が高ければ値上げの根拠になり、作業効率が上がれば単価を抑えて受注数を増やす戦略も取れます。

一枚単価と時間単価のメリット

一枚単価は依頼者に分かりやすく提案しやすいメリットがあります。納期がはっきりしている仕事に向いています。一方、時間単価は作業が予想外に伸びた場合の保険になります。

両方を組み合わせる方法もあり、基本は一枚単価で提示し、超過時間が出たら時間単価で追加請求するという形にするとトラブルが減ります。見積もり時にどちらを採用するかは明文化しておきましょう。

差分や表情違いの料金設定

差分(表情差分や服装違い)は、同じ構図の編集が中心なら単価を抑えられます。たとえば表情違いは1差分あたり基本料金の10〜30%程度を目安にすることが多いです。

差分の作業が大幅に手を入れる必要がある場合は、別途ほぼ新規の一枚分として見積もるケースもあります。差分数が多いと労力が積み上がるため、段階的に割引率を下げるルールを設けると管理しやすいです。

背景や装飾での加算基準

単色や簡単なパターンは基本料金に含めることが多いですが、手描き風の風景や複雑な装飾は別料金にします。背景の難易度を「無し/簡易/詳細」の3段階に分け、それぞれの加算額を提示すると分かりやすいです。

装飾品や透過素材、光の演出などをオプション化しておくと、依頼者が必要に応じて選びやすくなります。料金表を見せることで、希望とのズレを減らせます。

修正対応範囲と追加料金

修正を何回まで無料にするか、どの範囲が無償で、どこから有償かを明確にしましょう。ラフ段階は大幅な変更を受け付けやすく、完成後の細かな色調整は無料で数回までといった線引きが一般的です。

有償修正の単価やキャンセルポリシーも事前に示しておくと安心です。口約束では後で食い違いが出やすいので、メッセージで残すか簡単な書面にまとめると安心です。

見積書に含める項目例

見積書は依頼者の信頼を得る重要なツールです。以下を入れておくと誤解が少なくなります。

  • 作品名と作業内容の簡潔な説明
  • 金額(内訳:基本料、差分、背景、急ぎ料金など)
  • 納期とスケジュール(ラフ提出、最終納品日)
  • 修正回数の範囲と有償条件
  • 納品ファイル形式と解像度
  • 利用範囲(商用・印刷・SNSなど)と著作権の取り扱い

これらを提示しておくと、依頼者も比較しやすくなります。

依頼する側がアマチュアに払うときに注意するポイント

良い結果を得るには、支払い前に条件を明確にしておくことが大切です。問題になりやすい点を押さえておけば、安心して取引できます。

用途と掲載先をはっきり伝える

イラストの使用目的(個人利用、商用利用、同人販売など)と掲載先(SNS、印刷物、広告)を最初に伝えましょう。用途によっては追加料金や権利処理が必要になります。

用途を曖昧にしてトラブルになるケースが多いので、依頼文に具体的に書いておくと安心です。将来的に用途が増える可能性がある場合は、その時点で再交渉する取り決めをしておくと良いです。

利用範囲と著作権の取り決め

誰がどう使えるのか、著作者人格権や改変の可否などを確認してください。アマチュアでも著作権の取り扱いを指定することはできます。商用利用を含める場合は追加料金と明記しましょう。

著作権の譲渡か使用許諾かで条件が変わるため、どちらを求めるかを依頼前に決めておくと交渉がスムーズです。

納期と支払い方法の合意

納期は具体的な日付で合意するのがベストです。途中のラフ確認日や修正のタイムラインも明示すると安心です。支払い方法は振込、PayPal、クラウドサービスのエスクローなど、双方が使いやすい方法を選びましょう。

前払い・分割・後払いの取り決めはプロジェクト規模に応じて相談して決めてください。

修正回数の範囲を明示する

修正可能な回数や範囲を明確にしましょう。ラフ段階での大幅変更と完成後の微調整で扱いが異なることを示すとトラブルが減ります。回数超過時の追加料金も見積もりに入れておくと安心です。

修正依頼は具体的に、参考画像や箇条書きで伝えると制作者側も対応しやすくなります。

支払い時の安全な手順

高額な依頼はエスクローや前払いと納品後の最終確認を組み合わせると安全です。個人間で直接振込する場合は、取引履歴を保存しておくことをおすすめします。

キャンセルポリシーや返金条件も事前に決めておくと、予期せぬ事態にも対応しやすくなります。

作風と過去作品の確認方法

作風が合うかは最重要ポイントです。ポートフォリオやTwitter、Pixivの過去作品を確認し、自分が求める雰囲気と合致しているかを見てください。サンプルのリクエストや小さめの試し依頼で相性を見るのも有効です。

過去の納品例やコミッションのコメント欄もチェックすると、対応の丁寧さや納期厳守の傾向がわかります。

ジャンル別の料金目安と相場例

ジャンルによって求められるスキルや時間が変わるため、料金も変動します。ここでは代表的なジャンル別の傾向を示します。

SNSアイコンの相場例

シンプルな顔アップは500〜5,000円が多いレンジです。フルカラーで丁寧に仕上げる場合は5,000円前後が目安になります。背景・差分・商用利用で追加されることがあるので、その点は確認しましょう。

立ち絵や全身イラストの目安

簡易的な全身イラストは3,000〜15,000円程度、詳細な装飾や光表現を入れると15,000円以上になることが多いです。ゲーム立ち絵や配信素材などで複数ポーズが必要な場合は割増で見積もります。

一枚絵や表紙の相場感

一枚絵や同人誌・小冊子の表紙などは構図や演出、塗り込みが求められるため高めになります。アマチュアでも10,000〜50,000円の幅があり、クオリティ次第でさらに上がります。

グッズ用イラストの価格帯

グッズ用途(缶バッジ、Tシャツ等)はデザイン調整や版権処理が必要になるため、数千円〜数万円が目安です。印刷仕様に合わせたデータ作成を含めると追加料金が発生します。

広告やサムネ用の相場

広告やサムネイルは訴求力が求められるため、短納期での対応や修正回数が発生しやすいです。数千円〜数万円が多く、用途や掲載媒体に合わせた料金設計が重要です。

ドット絵や簡易イラストの低価格帯

ドット絵やアイコン的な簡易イラストは短時間で作れるため、数百円〜3,000円程度のことが多いです。ただしアニメーション付きやフレーム数が多い場合は別途料金がかかります。

トラブルを避けるための契約とやり取りのルール

口頭の約束だけだと後で行き違いが起きやすいです。書面やメッセージでの記録を残し、ルールを決めておくと安心して取引できます。

依頼内容は書面で残す

依頼内容はメッセージやメールで要点を箇条書きにして残しましょう。ラフのイメージ、キャラ設定、色指定、納期などを明確にすることで誤解を減らせます。

書面化で双方の合意が視覚化され、後からの変更も取り決めやすくなります。

納品形式とファイル指定のルール

納品ファイルの形式(PNG、PSD、AIなど)、解像度、カラープロファイル、透過の有無を明示してください。印刷物や高解像度が必要な場合は事前に指定し、追加料金が必要か確認します。

納品後の再調整が発生することを想定して、編集可能な元データの提供有無も決めておくと良いです。

キャンセルや返金の取り決め

途中キャンセル時の精算方法や、完成後の返金条件を決めておくと安心です。着手金を受け取る場合はキャンセル時の取り扱いを明示しておきましょう。

双方が合意すれば柔軟に対応できますが、ルールがあるとスムーズです。

商用利用や二次使用の扱い方

商用利用の範囲や、第三者への販売、二次配布の可否を明記します。利用範囲に応じた料金設定をしておくと後々のトラブルを避けられます。

権利譲渡を求める場合はその対価を明確にし、契約書類で残すと安心です。

未払いやトラブル時の対処法

未払いや納品後の支払い遅延に備え、支払い期限や遅延時の対応(催促手順、遅延損害金など)を事前に決めておきましょう。大きな金額なら仲介サービスやエスクローの利用が安全です。

トラブルが起きた場合はまず冷静に事実確認を行い、記録を基に話し合いで解決を図るのが望ましいです。

お互いのマナーとコミュニケーション術

丁寧な言葉遣い、返信のタイミング、ラフや修正指示の具体性など、基本的なマナーを守ることが大切です。感謝の表現や報告をこまめにすることで信頼関係が築けます。

問題があれば早めに相談し、双方が納得できる解決策を探る姿勢が重要です。

アマチュアへ依頼する時に覚えておきたいこと

アマチュアとの取引は柔軟で親しみやすい反面、プロとの違いや限界もあります。ここで挙げたポイントを押さえて、無理のない範囲で依頼しましょう。コミュニケーションを丁寧に取り、範囲や条件を明確にしておけば満足できる作品に近づきます。

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この記事を書いた人

VTuberって、思ったより気軽で、だけど想像以上に奥が深い。このブログでは、はじめの一歩を踏み出すための情報を、やさしく・楽しく届けています。機材や撮影・配信の話も、ゆるっと紹介しているので、気楽に読んでみてくださいね。

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