作曲初心者にありがちな挫折の原因とVTuberが続けるコツ

作曲を始めたばかりの頃は、誰しもが「作曲初心者にありがちな悩み」に直面するものです。メロディが思い浮かばない、あるいは形にならないといった壁は、実は才能の欠如ではなく、多くの人が通る共通の道と言えます。

この記事では、初心者が陥りやすいパターンを整理し、それを乗り越えて楽しく曲を作るためのヒントを詳しく解説します。この記事を読み終える頃には、創作のブレーキとなっていた正体が判明し、より軽やかな気持ちで鍵盤やマウスに向き合えるようになるはずです。

目次

作曲初心者にありがちな状態の定義と共通点

理想の音を追求しすぎる心理

作曲を始めたばかりの頃、私たちの頭の中には「鳴らしたい最高の音楽」が鳴り響いています。しかし、いざ楽器を手にしたりパソコンの画面に向かったりすると、現実に鳴る音とのギャップに驚くことが少なくありません。

この「理想が高すぎる状態」こそ、初心者が最初に直面する大きな壁です。プロが制作した完璧な音源と、自分の作りかけのメロディを無意識に比較してしまうため、自分の才能に疑問を感じやすくなるのです。

実は、どんなプロの作曲家も、最初から完璧な音を鳴らしていたわけではありません。最初はスケッチのような断片から始まり、試行錯誤を繰り返して磨き上げるプロセスを理解することが重要です。

理想を高く持つことは素晴らしいことですが、それが「最初の一歩」を止めてしまう要因になっては本末転倒です。まずは「今の自分に出せる音」を素直に受け入れ、形にすることから始めてみましょう。

例えば、完璧なオーケストラを想像するのではなく、鼻歌を一本の線として記録することに集中してください。理想の音を追求するエネルギーを、まずは「最後まで作り切るエネルギー」に変換することが、成長への近道となります。

音楽理論を後回しにする傾向

「感性だけで曲を作りたい」「理論を学ぶと個性が消えてしまうのではないか」と不安に思う方は非常に多いです。そのため、音楽理論の学習を後回しにしてしまい、感覚だけに頼って制作を進めようとする傾向があります。

もちろん、感性は作曲において最も大切な要素の一つです。しかし、理論は感性を縛るためのルールではなく、自分の表現したい場所へ導いてくれる「地図」のような役割を果たしてくれます。

理論を知らない状態での作曲は、暗闇の中で出口を探すような作業になりがちです。ふとした瞬間に良いメロディが浮かんでも、それをどう展開すればいいのか、どのコードを合わせればいいのか分からず、立ち往生してしまうのです。

基礎的なコード進行の仕組みや、音階(スケール)のルールを知るだけでも、制作の迷いは劇的に減ります。理論を学ぶことは、遠回りに見えて実は最も効率的なスキルアップの方法なのです。

いきなり分厚い理論書を読破する必要はありません。まずは「ドレミ」の関係性や、メジャーコードとマイナーコードの違いなど、小さな一歩から理解を深めていくことが、創作の自由度を広げるきっかけになります。

既存の曲と自分を比べる癖

お気に入りのアーティストの楽曲を聴きながら、「なぜ自分はこんなにかっこいい曲が作れないのだろう」と落ち込んでしまうのも、初心者によく見られる傾向です。しかし、この比較には大きな罠が潜んでいます。

私たちが耳にしている既存の楽曲は、プロの作曲家だけでなく、編曲家やエンジニアなど、多くの専門家が膨大な時間をかけて仕上げた「完成品」です。一方で、自分の曲はまだ生まれたばかりの「種」の状態です。

完成品と種を比較して、「育っていない」と嘆くのは少し酷な話だと思いませんか。他人と比べることでモチベーションが上がるなら良いのですが、自信を失う原因になるのであれば、その癖は一度手放すべきです。

比較の対象を「他人」ではなく「過去の自分」に設定してみましょう。昨日よりもコードがスムーズに弾けた、一小節だけ素敵なメロディが書けたといった、小さな変化に目を向けることが大切です。

自分の個性を育てるためには、既存の曲の良さを分析し、それを自分のエッセンスとして取り入れる姿勢が求められます。劣等感を感じるのではなく、憧れの曲を「最高の教科書」として捉える視点の転換が、上達を加速させるポイントです。

完成まで辿り着けない理由

「曲の出だしは良いのに、サビまで作れない」「8小節のループだけが増えていく」という悩みは、作曲初心者の多くが経験する共通の悩みです。最後まで曲を完成させられないのには、明確な理由があります。

一つは、一曲の中で「新しいこと」を詰め込みすぎて、収集がつかなくなってしまうパターンです。転調を繰り返したり、複雑なリズムを導入したりと、盛り込みすぎた結果、全体の構成が崩れてしまうのです。

もう一つは、途中で飽きてしまう、あるいは「もっと良いアイデアがあるはずだ」と作業を中断してしまうパターンです。一曲を仕上げるという経験は、実は一つのフレーズを作るよりも何倍もエネルギーを必要とします。

曲を完成させるためには、あえて「完璧を目指さない勇気」が必要です。たとえ納得がいかなくても、一度最後まで構成を作り上げることで、曲全体の流れや強弱の付け方を学ぶことができます。

まずは「1分程度の短い曲」や「決まったコード進行での制作」など、ゴールが近い目標を設定してみましょう。完成させたという成功体験の積み重ねが、次の一曲を作り上げる強力な原動力になります。

作曲初心者にありがちな行動が起こる仕組み

基礎知識の不足による迷走

作曲を始めて間もない頃、多くの人が「何から手をつければいいのか分からない」という状態に陥ります。この迷走の根本的な原因は、音楽を構成する基礎的なパーツの知識が不足していることにあります。

音楽は主に「リズム」「メロディ」「ハーモニー」の三要素で成り立っていますが、それぞれの役割や相互の関係性を知らないと、音をどう配置すべきかの基準が持てません。

例えば、メロディを作ろうとした時に、どの音が伴奏のコードと調和するのかが分からないと、一音一音探る作業に膨大な時間を費やすことになります。この非効率な作業が、創作意欲を削いでしまうのです。

また、楽器の音域や特性を知らないことも迷走の原因になります。ピアノでは弾けるフレーズでも、ギターでは物理的に不可能な動きがあるといった「楽器の仕組み」を理解していないと、不自然な響きになってしまいます。

基礎知識を身につけることは、創作の選択肢を絞り込む作業でもあります。無限にある音の中から、その曲に最適な数音を選び出すための「判断基準」を持つことで、迷走から抜け出し、スムーズな制作が可能になります。

まずは好きな曲の構成を真似てみたり、簡単なメロディにコードを一つだけ当ててみるなど、シンプルで具体的な行動から知識を肉付けしていくのが効果的です。

感覚のみに頼る制作手順

「なんとなく良い感じの音」を探し続ける制作スタイルは、初心者特有の楽しみでもありますが、同時に行き詰まりの原因にもなります。感覚だけに頼ると、再現性がなく、制作のスピードが安定しません。

調子が良い時はスラスラと進みますが、一度インスピレーションが途切れると、どうやって続きを作ればいいのか分からなくなってしまいます。これが、制作が長続きしない大きな要因の一つです。

プロの現場でも直感は大切にされますが、それと同時に「論理的な手順」が確立されています。例えば、「まずはドラムのパターンを決める」「次にベースを乗せる」といった一定のワークフローがあるのです。

自分なりのルーティンがない状態で作業を始めると、その日の気分によって手順がバラバラになり、完成までの道筋が見えにくくなります。結果として、同じところを堂々巡りしてしまう時間が長くなってしまいます。

感覚を大切にしつつも、あえて「型」に自分を当てはめてみる時期があっても良いでしょう。決まったコード進行の上にメロディを乗せるなど、制約を設けることで、かえって感覚が研ぎ澄まされることもあります。

直感で生まれた輝きを、論理という糸で繋ぎ合わせて一曲のネックレスに仕上げる。そんなイメージで制作手順を整理してみると、作曲の景色がガラリと変わるはずです。

情報の取捨選択が困難な点

現代はインターネット上に膨大な作曲ノウハウがあふれています。しかし、初心者にとってはこの「情報の多さ」が、かえって行動を阻害する要因になることが多々あります。

ある動画では「理論が大事」と言い、別のサイトでは「感性こそすべて」と説く。こうした相反する情報を目にするたびに、自分のやり方が正しいのか不安になり、手が止まってしまうのです。

また、最新のプラグインやテクニックの紹介を追いすぎるあまり、肝心の「曲を書くこと」がおろそかになってしまうケースも少なくありません。情報は武器になりますが、使いこなせなければただの重荷になってしまいます。

大切なのは、今の自分に必要な情報だけをピックアップすることです。例えば、メロディ作りで悩んでいるなら、今はミックスやマスタリングのテクニックを調べる必要はありません。

自分の現在のフェーズを客観的に把握し、「今日はこれだけを解決する」と決めて情報を探す癖をつけましょう。情報の波に飲み込まれず、自分に合ったスタイルを少しずつ構築していく姿勢が求められます。

全ての情報を鵜呑みにする必要はありません。自分にとってしっくりくる方法を一つ見つけたら、まずはそれを徹底的に試してみる。その積み重ねが、情報の海を泳ぎ切るための自分だけの羅針盤となります。

制作環境の構築への偏り

形から入ることは決して悪いことではありませんが、作曲初心者の場合、機材やソフトウェアの準備に時間をかけすぎて、肝心の作曲が進まないというパターンがよく見受けられます。

「この有料音源さえあればプロのような曲が作れるはずだ」「もっと性能の良いパソコンを買ってから本気を出そう」といった考えは、実は創作の苦しみから逃げるための無意識の口実であることもあります。

もちろん、良い道具は制作を快適にしてくれます。しかし、音楽の本質は道具ではなく、音の組み合わせや構成にあります。最低限の道具さえあれば、素晴らしい音楽は十分に生み出せるのです。

実際に、世界的なヒット曲が安価な機材やスマートフォンのアプリだけで作られたというエピソードは枚挙にいとまがありません。環境を整えることにエネルギーを使い果たす前に、まずは今ある環境で一音でも多く鳴らすべきです。

環境構築は、作曲の合間に少しずつ進めていくのが理想的です。「曲が完成したご褒美に新しい音源を買う」といったルールを設けることで、機材への関心を創作のモチベーションに変換することもできます。

最新のツールを使いこなす技術よりも、限られた環境で工夫して音を作る経験の方が、長期的に見て作曲家としての地力を育んでくれます。まずは目の前の道具を愛し、使い倒すことから始めてみませんか。

作曲初心者にありがちな癖を知るメリット

挫折する確率を減らす効果

自分が陥りやすい癖をあらかじめ知っておくことは、作曲における「心の予防接種」のような役割を果たします。壁にぶつかった時、「これは初心者がよく通る道なんだ」と客観視できるからです。

多くの初心者は、制作がうまく進まない時に「自分には才能がない」という極端な結論を出してしまいがちです。しかし、それが単なる「ありがちなプロセス」だと分かっていれば、過剰に落ち込む必要はなくなります。

例えば、曲が完成しない焦りを感じた時、「今は多くの人が経験する停滞期にいるだけだ」と捉えることができれば、心の負担は軽くなります。この心の余裕が、創作を長く続けるための最大の秘訣です。

挫折の多くは、自分への過度な期待と現実のギャップから生まれます。自分の癖を把握することで、無理のない目標設定が可能になり、ステップバイステップで成長を楽しむ余裕が生まれます。

作曲は一生楽しめる素晴らしい趣味です。目先の出来不出来に一喜一憂せず、長期的な視点で自分の成長を見守るためにも、初心者の特性を理解しておくことは非常に大きなメリットとなります。

上達に必要な要素の特定

自分の「ありがちな行動」を分析すると、今の自分に何が足りていないのかが明確に見えてきます。それは、漠然とした不安を「具体的な課題」へと変える作業でもあります。

メロディが単調になりがちなら「リズムのバリエーション」を学ぶ、コードが繋がらないなら「ドミナント進行」を調べてみる、といった具合に、学ぶべきポイントが絞られてくるのです。

ただ闇雲に練習するのと、自分の弱点を理解して補強するのとでは、上達のスピードに天と地ほどの差が出ます。弱点を知ることは、決して恥ずかしいことではなく、成長のための貴重なヒントを見つけることです。

また、得意な部分も見えてくるはずです。理論は苦手だけどメロディのセンスはある、あるいは音作りにはこだわりがあるなど、自分の強みを認識することで、それを伸ばす方向性も定まります。

自己分析を通じて、自分専用のカリキュラムを作成するような感覚で学習を進めてみましょう。課題が明確になればなるほど、日々の制作はより刺激的で意味のあるものへと変わっていきます。

制作のスピードを高める点

初心者が陥りやすい「迷い」のパターンを理解すると、制作における判断が早くなります。「ここで悩むのは時間の無駄だ」と気づけるようになるため、作業の停滞を防ぐことができるのです。

例えば、完璧なスネアの音を探して3時間経過してしまうような状況も、「これは機材にこだわりすぎている状態だ」と自覚できれば、一旦仮の音で進めるという英断が下せるようになります。

制作のスピードが上がると、同じ時間内でより多くの曲を作ることができるようになります。作曲における成長は「作った曲の数」に比例する部分が大きいため、回転率を上げることは非常に重要です。

また、迷いが減ることで集中力が持続しやすくなります。細部にこだわりすぎて全体像を見失うことがなくなれば、一気に曲を書き上げる「ゾーン」に入りやすくなるというメリットもあります。

スピードは技術だけでなく、判断基準の明確さから生まれます。初心者の癖を逆手に取り、自分をコントロールする術を身につけることで、驚くほどスムーズに曲が形になっていくでしょう。

独自のスタイルを築く視点

「ありがちな癖」を克服していく過程で、あなたの中に「自分だけのこだわり」が芽生え始めます。それは、ただ教えられた通りにするのではなく、試行錯誤を経て得られた血肉となる知識です。

初心者がよく通る道を知ることで、逆に「あえてその道を通らない」という選択もできるようになります。王道のパターンを知った上で、そこから少しだけ外れてみる。これが個性の第一歩となります。

例えば、初心者が使いがちなコード進行を知っていれば、そこに一音だけテンションノートを加えてみることで、一気に垢抜けた響きを作ることができます。基準があるからこそ、応用が効くようになるのです。

また、自分が苦労して乗り越えた壁は、将来同じ悩みを持つ誰かを助ける力にもなります。自分の癖と向き合った経験そのものが、あなたの音楽に深みを与え、説得力を生み出していくのです。

個性的でありたいと願うなら、まずは普遍的なルールや共通の悩みを理解することから始めましょう。守・破・離の言葉通り、基本を知ることで初めて、あなたらしい自由な表現が可能になります。

項目名具体的な説明・値
目標設定完璧を目指さず、まずは1曲完成させることを優先する。
理論の活用感性だけに頼らず、コード進行などの基本ルールを取り入れる。
比較対象プロの完成品ではなく、昨日の自分と比較して成長を確認する。
制作範囲いきなりフルサイズを作らず、短いフレーズから徐々に広げる。
環境整備高価な機材を揃える前に、今ある道具を使いこなす工夫をする。

作曲初心者にありがちな失敗を防ぐ注意点

完璧主義による制作の中断

最も警戒すべきなのは、自分自身の中に潜む「完璧主義」という魔物です。これは創作の芽を摘んでしまう最大の原因であり、多くの初心者が陥る典型的な失敗パターンです。

「もっと素晴らしいメロディがあるはずだ」「この構成では納得がいかない」と、自分への評価を厳しくしすぎると、制作のペンは止まってしまいます。しかし、最初から名曲を生み出せる人など存在しません。

大切なのは、60点、あるいは40点の出来であっても、とにかく形にして外に出すことです。未完成の100点よりも、完成した40点の方が、あなたを遥かに高い場所へと運んでくれます。

制作中に自分を否定したくなったら、「これは練習の一環だ」と自分に言い聞かせてみてください。完璧を目指すのではなく、完了を目指す。この意識改革だけで、制作の継続率は格段に向上します。

失敗を恐れず、未熟な自分をさらけ出す勇気を持ちましょう。完成させた数だけ、あなたの感性は磨かれ、いつか理想としていた「完璧」に近い場所に辿り着けるようになるのです。

複雑な構成への過度な固執

初心者の頃は、自分の技術を誇示したい、あるいは単純な曲だと思われたくないという心理から、不必要に曲の構成を複雑にしてしまうことがあります。しかし、複雑さと素晴らしさは比例しません。

凝った転調や変拍子、何十種類もの楽器を詰め込んだ曲は、一見すると高度に見えますが、聴き手にとっては焦点がぼやけ、何を伝えたい曲なのか分からなくなってしまうリスクがあります。

実は、世界中で愛されている名曲の多くは、驚くほどシンプルな構造をしています。誰でも口ずさめるメロディ、安定したリズム、そして馴染みのあるコード進行。シンプルであることは、それだけで強力な武器になるのです。

まずは「引き算」の美学を意識してみませんか。本当に必要な音だけを残し、余計な飾りを削ぎ落としてみる。そうすることで、あなたが一番伝えたかった旋律の輝きが際立ってくるはずです。

難しく作ることが目的になっていないか、時折立ち止まって自問自答してみましょう。シンプルに徹することで見えてくる音楽の本質は、あなたの作曲スキルを一段上のステージへと引き上げてくれます。

特定のジャンルへの固定観念

「自分はロックしか作らない」「ダンスミュージック以外は認めない」といった強いこだわりを持つことは、一見すると芯が通っているように見えますが、初心者の段階では成長の幅を狭めてしまう可能性があります。

特定のジャンルに固執しすぎると、そのジャンルの「お決まりのパターン」に縛られ、発想が凝り固まってしまいます。異なるジャンルの手法を学ぶことは、自分のメインジャンルを豊かにするための貴重な糧となります。

例えば、ロックを作りたい人がジャズのコードワークを学んだり、クラシックの対位法を知ることで、これまでにない斬新な楽曲を生み出せるようになることはよくある話です。

音楽は境界線のない自由な世界です。食わず嫌いをせず、多様な音楽に触れ、その仕組みを吸収する柔軟性を持ちましょう。思わぬ組み合わせから、あなただけの新しいサウンドが生まれるかもしれません。

固定観念というフィルターを一度外して、フラットな視点で音と向き合ってみてください。広大な音楽の海を自由に泳ぎ回ることで、あなたのクリエイティビティは無限に広がっていくことでしょう。

道具集めが目的化する罠

新しい機材や最新の音源ソフトを手に入れることは、作曲の大きな楽しみの一つです。しかし、それが「良い曲を作るための手段」ではなく、「所有すること自体の目的」になってしまうことには注意が必要です。

いわゆる「機材購入症候群」に陥ると、新しい道具の使い方を覚えることに時間を奪われ、肝心の曲作りがおろそかになりがちです。また、道具が増えすぎると選択肢が多くなり、かえって迷いを生む原因にもなります。

道具はあくまであなたの表現を助けるサポーターです。最新のシンセサイザーを持っていなくても、心に響くメロディを書くことはできますし、無料のソフトだけでもプロ顔負けの曲を作ることは可能です。

今持っている道具で何ができるか、その限界に挑戦してみる経験を大切にしてください。不自由さの中から生まれるアイデアこそ、技術や金銭では買えない、あなただけの貴重な資産となります。

機材を増やすのは、今の道具ではどうしても実現できない表現が出てきた時でも遅くはありません。まずは手元にある武器を磨き上げ、それを自分の手足のように使いこなせるようになることを目指しましょう。

自分の傾向を正しく理解して作曲を楽しもう

ここまで、「作曲初心者にありがちなこと」を様々な角度から深掘りしてきました。当てはまる項目があって、少しドキッとした方もいるかもしれません。でも、安心してください。今回ご紹介した内容は、すべてあなたが「成長の入り口」に立っている証拠なのです。

理想と現実のギャップに悩み、理論の難しさに戸惑い、他人と比べて落ち込む。これらはすべて、あなたが真剣に音楽と向き合おうとしているからこそ生じる感情です。無関心な人は、そもそも悩むことさえありません。つまり、今の悩みはあなたの情熱の裏返しなのです。

大切なのは、自分の現在の状態を否定せず、面白がることです。「あ、今自分、完璧主義の魔物に取り憑かれてるな」とか「また機材のレビュー動画ばかり見て時間を溶かしてしまった」と、自分の癖を客観的に観察してみてください。自覚さえできれば、あとは少しずつ軌道修正していくだけで大丈夫です。

作曲に「正解」はありません。しかし、あなたにとっての「納得感」は必ず存在します。それは一曲を最後まで作り上げた時の達成感であったり、思い通りの響きが見つかった瞬間の喜びであったりするでしょう。その小さな輝きを大切に守りながら、一歩ずつ歩みを進めていってください。

最初は不格好なメロディでも構いません。誰かに聴かせるのが恥ずかしい曲でも構いません。あなたが自分の内側から音を紡ぎ出したという事実には、何物にも代えがたい価値があります。今回学んだ「ありがちな罠」を軽やかに回避しながら、自由で豊かな音楽の世界を存分に楽しんでください。

あなたの手から、世界でたった一つの新しい音楽が生まれる瞬間を、心から応援しています。まずは今日、一小節だけでも音を置いてみることから始めてみませんか。その一歩が、輝かしい音楽人生の始まりとなるはずです。

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この記事を書いた人

VTuberって、思ったより気軽で、だけど想像以上に奥が深い。このブログでは、はじめの一歩を踏み出すための情報を、やさしく・楽しく届けています。機材や撮影・配信の話も、ゆるっと紹介しているので、気楽に読んでみてくださいね。

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